こんにちは、めぐちんです。
今回は久しぶりに、カメラのお勉強シリーズを書いていこうと思います。
カメラの基本の4つ、露出・F値・ SS・ISO感度についてもまとめましたが、全て
カメラの○○を調節すると写真の何が変化するの?
に当てはめて解説してきました。
カメラちん、久しぶりの登場だね(ブログ更新が久しぶりだっぺ)。
よしホワイトバランス、いってみようー!
ホワイトバランス(WB)とは
白い物が白く写るように色の補正をする機能
写真を撮るには何かしら『光』が必要。
その光にもいろんな種類があって、それにはそれぞれ色が付いている。
同じ太陽でも、晴天の日の光の色・曇りの日の光の色・夕暮れ時の太陽の色、これだけでもそれぞれ違う色をしています。
建物の中の光も、青っぽい光・白に近い光・黄色っぽい光と照明の色も様々。
暗い場所ではストロボを使うこともあるかもしれませんね。その光の色も使用するストロボによって違いがあるはずです。
その光源の色の影響を補正し、白が白く写るようにするための機能がカメラには付いている。
その機能が「ホワイトバランス!!」
カメラのホワイトバランス(WB)を調節すると、写真の色味が変化する
ホワイトバランスの種類
メーカーによりホワイトバランスの項目に多少の違いはありますが、シーンで見ると似たような項目が入っています。
晴れ・日陰・曇り・電球・蛍光灯。
これにプラスして、蛍光灯の色味が違う数種類の設定があったり、水中モードが入っている物もあります。
この記事ではCANONの初代5Dのホワイトバランスを使って解説しています。2020年4月現在、5Dの最新機種はmarkⅣになりますが、markⅣのホワイトバランスも初代から一つ追加されたのみ(AWBw)で、ほぼ変わっていません。
※参照画像は公式マニュアルより抜粋



色補正の特徴【サンプル写真】
各モードのサンプル写真で色補正の特徴を見てみました。
1.AWB:オート
AWBは、オートで適切なホワイトバランスに補正してくれるモードです。

2.太陽光
太陽光は自然光とも呼ばれる光ですね。
この色を『基準』に他のモードの特徴を見ると分かりやすいです。
ちなみにフィルム写真のカメラにはこのホワイトバランスの設定がなく、フィルム自体に基準としてこの『太陽光』が設定されているそうです。
今回は太陽の光を使い撮影したので、オートで撮影した物にとても近いです。

言い換えると、オートで撮影した時にこの環境の光は『太陽光』と自動で判断してくれたと言うことだと思います。
3.日陰
スライドすると基準の「太陽光」と比較できます↓↓
左:日陰、右:太陽光


太陽光より暖色系に補正されています。
4.くもり・薄暮・夕やけ空
太陽光との比較↓↓
左:くもり、右:太陽光


これも日陰と同様、暖色系に補正。
くもりと日陰モードを比較すると
左:くもり、右:日陰


日陰の方が強い暖色になっていますね。
5.白熱電球
太陽光と比較↓↓
左:白熱電球、右:太陽光


これは寒色系に補正されました。
6.白色蛍光灯
太陽光と比較↓↓
左:白色蛍光灯、右:太陽光


これも寒色系ですね。
白色蛍光灯と白熱電球モードの比較
左:白色蛍光灯、右:白熱電球


白熱電球の方が強い寒色です。

これは5Dの【WB補正】の設定画面です。
左が【B】ブルーへ補正。その逆方向が【A】アンバーになっています。アンバーって聞き慣れない色ですがこんな色です。

セピアのような色味ですね。
電球の光の色はオレンジ系なのでこのグラフではアンバーより。それを中心(基準)に向かって逆方向のブルーへ補正してあげることで、白が白く写るようになると理解しました。
日陰やくもりの光の色は何色?なんて考えたことがなかったけど、この理屈で考えると、日陰やくもりはアンバー側に補正されるということは、太陽光よりブルー色の光ってことです。
色補正の特徴
・実際の光の色と真逆の色へ補正される
【B】←白熱電球←白色蛍光灯←【太陽光】→くもり→日陰→【A】
7.ストロボ
私はストロボをまだ使ったことがないので、具体的に使用時のイメージは分からないのですが、6000K固定(色温度情報通信機能を備えたストロボ使用時以外)とありますね。
先程の『実際の光の色と真逆の色へ補正される』で想像すると、ストロボの光は4000Kに近い物が多いのかもしれません。
※ケルビンの色サンプルは下記↓の(9)で見ることができます。
8.マニュアル
このモードは、撮影する光源下で白い物(壁など)を撮影し、その画像を登録することで、その画像の色を基準にカメラがホワイトバランスを補正してくれる機能です。
どのモードでも色調整がうまくいかない時はマニュアル機能が便利です。
9. K:色温度
最後にK(ケルビン)を手動で設定するモードです。5Dは2500〜10000Kまで100単位で設定できます。
間をとってに2500・5000・7500・10000Kで撮影しました。








数値が小さいほど寒色系(ブルー)へ補正
数値が大きいほど暖色系(アンバー)へ補正
この中では5000Kあたりが太陽光で撮った写真に近い。撮影場所に合わせて自分でケルビン設定するようになったら、もうプロですね!
まとめ
フィルムカメラにはないこの「ホワイトバランス」という機能は、写真の色味を自分で調節することができる。
白を白く撮らなきゃいけない事もない。敢えて青く、オレンジに、ピンクにと、カラーフィルターのように使うこともできますね。
ホワイトバランスで遊べるのはデジタルならではの機能。皆さんもイメージに合わせて設定を変えて見て下さいね。