カメラも写真も、とても奥が深い。ただシャッターを押せば写るけど、そこにはいろんな要素が隠れていています。
カメラ操作によって変化する写真要素。その関係がわかれば、写真を撮る時に自分のイメージに近づけていくことができるようになりますよね。
カメラの○○を調節すると写真の何が変化するの?。
そんな疑問をひとつ一つ見ていけたらなと思います。
『カメラのいろは』シリーズでは、カメラの基本を素人目線でお伝えします。初心者から一歩先に進めるように、私も一緒に学んでいきたいです。
まずは『カメラをはじめたら最初に覚えたい基本の4つ』です。
~その4つとは~
- 露出
- F値
- シャッタースピード
- ISO感度
ここで、一緒にお勉強していく相棒を紹介します。
じゃあ、さっそく今回は『露出(ろしゅつ)』についてだね。
露出とは
カメラに取り込む光の量のこと
ここでピンホールカメラ作りで学んだカメラのシンプルな仕組みをおさらいします。

- 真っ暗の箱の中に、穴から光を取りこむ
- フィルムやセンサーにその光を当てる
- 真っ暗な箱=カメラ
- カメラの中に光を入れる穴=レンズ
- 光を記憶し写真に変換するもの=フィルム・センサー
露出とは、カメラの中に取り込む光の量。
それを調整することで変化するのは「写真の明るさ」です。
- 光をたくさん取り込めば明るい写真になる。
- 光が少なければ暗い写真になる。
ということですね。
そして、この写真の明るさを自分のイメージに合わせて調節するための機能がカメラにはついています。
その機能が「露出補正」です。
※追記:露出補正はマニュアル露出では使用せず、マニュアル露出時はF値、SS、ISO感度の±で光の量(写真の明るさ)を増減させます。

※初代5Dは-2〜+2まで設定できます。メーカーにより設定操作は異なるのでご確認下さい。
カメラの露出を調節すると、写真の明るさが変化する
露光(ろこう)も同じ意味です。
露出補正による写真の違い【サンプル写真】
分かりやすく露出を変えて撮った写真3枚を並べていきます。
適正露出;光の量がちょうど良い【0】

露出アンダー(ローキー);光の量が少ない【-2】

露出オーバー(ハイキー);光の量が多め【+2】

(※作例は1枚の写真をRAW現像で調節したものです)
どうでしょうか?同じ写真なのに明るさで印象が変わると思いませんか?
この作例で「適正露出」とした写真が本当に「適正」なのか。そこが悩みどころで、写真の奥深さなのかなと思います。撮る人がどう表現したいかで適性が変わってくる部分ですね。
まとめ
ハイキー好き、ローキー好き、程よい明るさが好き。
表現は自由!自分好みの明るさを見つけるのも一つの楽しみ方かもしれません。
次ぎは「カメラのF値を調節すると、写真のボケ味が変化する!」
